海面養殖にむけた動きを知った金﨑さんらは、桃畑地区でかつてアユの養魚場として使われていた施設を活用して稚魚を成育できないかと構想し、所有者である町と協議。町の補助を活用して、震災後放置され荒れ果てていた養魚場の改修工事を進め、新たに2人の町民を雇用し、飼育を始めました。
2020年1月、大槌復光社、新おおつち漁協、ニッスイ、弓ヶ浜水産、漁港漁場漁村総研の5団体は協定を結び、ご当地サーモン養殖の事業化にむけて、実証実験のスタートに漕ぎつけました。現在、首都圏や東北、北海道で流通する「岩手大槌サーモン」の始まりです。
復光社の役割は、孵化して間もない5cm弱(5~7グラム)の仔魚を約半年かけて20cm(180~200グラム)まで育て、活魚車で吉里吉里漁港まで輸送すること。海面での飼育は弓ヶ浜水産が手がけます。「最初の年は何の知識もなく、どこから稚魚や餌を調達するのか、どうやって漁港まで魚を運ぶのかも分からなかった」と金﨑さん。日本各地でサーモン養殖に取り組む弓ヶ浜水産などのサポートを受けながら、初年度は2,000尾の稚魚を育て、無事に海面の養殖施設へと送り出すことができました。
大雨による増水やクマによる被害といった事態への対処方法も試行錯誤しながら、2年目からは10万尾以上に規模を拡大。順調に動き出した桃畑地区での稚魚飼育事業でしたが、同時に課題も見えてきました。
自然災害や魚類の病気などのリスクに備えて多めに育てた稚魚の活用です。「海面施設に送り出せない稚魚をどうしたらいいか……」、考えた末に「ものは試し、そのまま桃畑で育ててみよう」。金﨑さんは、海面に行かず養魚場に残った稚魚をそのまま育ててみることにしました。
このアイデアから誕生したのが、川育ちの「桃畑学園サーモン」です。成長したサーモンを刺身で食べた関係者の反応は「これは美味い!」。「海に比べて水温の低い桃畑養魚場でどのように育つのかは未知数で挑戦でしたが、思った以上の大きさになり、自信を持って流通させられるサーモンになりました」。
桃畑学園サーモンは、大槌町観光交流協会の協力のもと、町内を中心に展開。地域の水産加工会社や鮮魚店が刺身や塩鮭、フライなどに加工しているほか、町内の飲食店などにも並んでいます。「海で大きくなった岩手大槌サーモンは脂ののりがよく、桃畑学園サーモンは脂控えめであっさりしているのが特徴。好みや調理方法に合わせて楽しんでもらいたい」と金﨑さんはそれぞれの違いを説明します。
海面養殖にむけた動きを知った金﨑さんらは、桃畑地区でかつてアユの養魚場として使われていた施設を活用して稚魚を成育できないかと構想し、所有者である町と協議。町の補助を活用して、震災後放置され荒れ果てていた養魚場の改修工事を進め、新たに2人の町民を雇用し、飼育を始めました。
2020年1月、大槌復光社、新おおつち漁協、ニッスイ、弓ヶ浜水産、漁港漁場漁村総研の5団体は協定を結び、ご当地サーモン養殖の事業化にむけて、実証実験のスタートに漕ぎつけました。現在、首都圏や東北、北海道で流通する「岩手大槌サーモン」の始まりです。
復光社の役割は、孵化して間もない5cm弱(5~7グラム)の仔魚を約半年かけて20cm(180~200グラム)まで育て、活魚車で吉里吉里漁港まで輸送すること。海面での飼育は弓ヶ浜水産が手がけます。「最初の年は何の知識もなく、どこから稚魚や餌を調達するのか、どうやって漁港まで魚を運ぶのかも分からなかった」と金﨑さん。日本各地でサーモン養殖に取り組む弓ヶ浜水産などのサポートを受けながら、初年度は2,000尾の稚魚を育て、無事に海面の養殖施設へと送り出すことができました。
大雨による増水やクマによる被害といった事態への対処方法も試行錯誤しながら、2年目からは10万尾以上に規模を拡大。順調に動き出した桃畑地区での稚魚飼育事業でしたが、同時に課題も見えてきました。
自然災害や魚類の病気などのリスクに備えて多めに育てた稚魚の活用です。「海面施設に送り出せない稚魚をどうしたらいいか……」、考えた末に「ものは試し、そのまま桃畑で育ててみよう」。金﨑さんは、海面に行かず養魚場に残った稚魚をそのまま育ててみることにしました。
このアイデアから誕生したのが、川育ちの「桃畑学園サーモン」です。成長したサーモンを刺身で食べた関係者の反応は「これは美味い!」。「海に比べて水温の低い桃畑養魚場でどのように育つのかは未知数で挑戦でしたが、思った以上の大きさになり、自信を持って流通させられるサーモンになりました」。
桃畑学園サーモンは、大槌町観光交流協会の協力のもと、町内を中心に展開。地域の水産加工会社や鮮魚店が刺身や塩鮭、フライなどに加工しているほか、町内の飲食店などにも並んでいます。「海で大きくなった岩手大槌サーモンは脂ののりがよく、桃畑学園サーモンは脂控えめであっさりしているのが特徴。好みや調理方法に合わせて楽しんでもらいたい」と金﨑さんはそれぞれの違いを説明します。