大槌町の中心部・町方地区にある末広町商店街。その一角にある「鈴藤商店」は、長らく地域のガス屋さんとして親しまれてきました。しかし、ガス屋さんは日常の“当たり前”を支える日陰の存在。亜希子さんが店頭でおしゃれな雑貨店を始めたのは「ガス屋さんを訪れたり、仕事を知るきっかけの一つになれば」という思いからでした。
コンセプトは「日々の暮らしを温める道具店」。ガスは食事やお風呂などを通して生活を暖め、亜希子さんが選んだ雑貨は心を温めます。亜希子さんが大切にしているのは、実際に使って食べて、本当に良いと感じた商品を仕入れること。町内の常連さんはもちろん、今では評判を聞きつけて内陸からもお客さんがやってきます。
「お客さんが、使っている自分を想像してワクワクするような商品を並べています。なかなか品数は増えませんが、一つ一つにエピソードがあり、作っている人の顔が見える物ばかりです」
お店の内装やインテリアは、仮設住宅での暮らしがヒントになっています。長かった避難所での生活を経て、いよいよ仮設住宅へ入居する時。何もない空間を前に、亜希子さんは「なぜかワクワクした」と振り返ります。そんな自分を受け入れ、今に繋がる原点となったのが、一つのアンティーク食器との出会いでした。
「手に取った瞬間『自分のためにトマトパスタを作りたい。このお皿に盛り付けて食べたい』と心から思ったんです」
復興事業に携わる従業員さんを支える“まかない”だった料理。支援で頂いた食材を無駄なく使い切らなければ、という使命感。自分のために何かを作って食べたいと感じたのは、震災後初めてのことでした。
「食器一つで、こんなにも心が明るくなる。そう気付いてからは、仮設住宅“だから”の生活ではなく、仮設住宅を楽しむ生活をしようと決めました」
お気に入りの雑貨を少しずつ集め、支援物資の棚にペンキを塗るなど、慣れないDIYにもチャレンジ。限られた空間の“仮の住まい”が、どんどん“自分の家”になっていく嬉しさを噛み締める日々…。
当時を思い出しながら、愛おしそうに店内を見渡す亜希子さん。改築し、今のおしゃれなお店に生まれ変わったのは一昨年のこと。「限られた空間の中でも、訪れた人に心地よさを感じてもらいたい」。こだわりの内装やインテリアに、亜希子さんの思いが宿ります。
大槌町の中心部・町方地区にある末広町商店街。その一角にある「鈴藤商店」は、長らく地域のガス屋さんとして親しまれてきました。しかし、ガス屋さんは日常の“当たり前”を支える日陰の存在。亜希子さんが店頭でおしゃれな雑貨店を始めたのは「ガス屋さんを訪れたり、仕事を知るきっかけの一つになれば」という思いからでした。
コンセプトは「日々の暮らしを温める道具店」。ガスは食事やお風呂などを通して生活を暖め、亜希子さんが選んだ雑貨は心を温めます。亜希子さんが大切にしているのは、実際に使って食べて、本当に良いと感じた商品を仕入れること。町内の常連さんはもちろん、今では評判を聞きつけて内陸からもお客さんがやってきます。
「お客さんが、使っている自分を想像してワクワクするような商品を並べています。なかなか品数は増えませんが、一つ一つにエピソードがあり、作っている人の顔が見える物ばかりです」
お店の内装やインテリアは、仮設住宅での暮らしがヒントになっています。長かった避難所での生活を経て、いよいよ仮設住宅へ入居する時。何もない空間を前に、亜希子さんは「なぜかワクワクした」と振り返ります。そんな自分を受け入れ、今に繋がる原点となったのが、一つのアンティーク食器との出会いでした。
「手に取った瞬間『自分のためにトマトパスタを作りたい。このお皿に盛り付けて食べたい』と心から思ったんです」
復興事業に携わる従業員さんを支える“まかない”だった料理。支援で頂いた食材を無駄なく使い切らなければ、という使命感。自分のために何かを作って食べたいと感じたのは、震災後初めてのことでした。
「食器一つで、こんなにも心が明るくなる。そう気付いてからは、仮設住宅“だから”の生活ではなく、仮設住宅を楽しむ生活をしようと決めました」
お気に入りの雑貨を少しずつ集め、支援物資の棚にペンキを塗るなど、慣れないDIYにもチャレンジ。限られた空間の“仮の住まい”が、どんどん“自分の家”になっていく嬉しさを噛み締める日々…。
当時を思い出しながら、愛おしそうに店内を見渡す亜希子さん。改築し、今のおしゃれなお店に生まれ変わったのは一昨年のこと。「限られた空間の中でも、訪れた人に心地よさを感じてもらいたい」。こだわりの内装やインテリアに、亜希子さんの思いが宿ります。