大槌町源水地区・大槌消防署の隣に建つ消防会館は、大槌町消防団の本部。その一角には、歴代消防団長の写真が並びます。
「この人は親父も消防団。この人は息子も孫も、代々消防団。そうやって、続いてきました。私は9代目の団長です」
2024年4月に団長に就任した山﨑幸雄さんは、誇らしげに目を細めました。5つの分団・14の部・それぞれの班からなる団員約150人を束ねます。
平時における消防団の活動は、主に巡回。火災予防運動の期間や、お盆や年末年始などの火災が増える時期にパトロールを行っています。火災発生時や、地震・津波・荒天による警報が発令された際には、サイレンを合図に出動。山火事や行方不明者の捜索には、特に団員たちの協力が欠かせません。「土地勘があり、山を分かっている団員が現場に居ることで、二次災害を防ぐことにも繋がります」。豪雨や台風が増加するこれからの季節は、河川や下水道の見回りも重要。山﨑さんは気を引き締めます。
山﨑さんが入団したのは20代の頃。自宅の向かいに屯所があり「一緒にやるべ」と誘われたことがきっかけでした。先輩たちの動きを目で覚え、背中を追い、時にはお酒も酌み交わす日々。現場での経験を積むにつれ「俺たちが大槌を守らなければ」という思いが芽生えていきました。分団長、本部長、副団長…そして団長となった今。入団から、もうすぐ50年が経とうとしています。
高齢を理由に退く団員も多い中、今年は7人が入団。若手たちの登竜門となるのは、消火の基本となる動きや連携、ポンプ操作のタイムを競う「消防操法大会」です。ベテランからの指導はもちろん、消防署のサポートを受けながら上位入賞を目指します。この日は2年に1度の大会を目前に控え、追い込みの真っただ中。「仕上がりは上々」と嬉しそうな山﨑さん。
「大会で求められる技術は、全て現場に直結する。もちろん『いつか全国大会に』と期待もあるが、順位はあくまで副産物。大会を経験した団員が増えれば、全体の技術が上がり、的確な指導で次の世代を育てることができる。それが、地域の安全に繋がっているんです」
少子高齢化や帰属意識の低下を背景に、消防団の存続と後進の育成は全国的な課題です。近隣では大会出場を見送る団が増えており、大槌町消防団でも何度も議論を重ねてきました。その度に山﨑さんは「一度でも止めれば、途絶えてしまう」と訴え続けています。
大槌町源水地区・大槌消防署の隣に建つ消防会館は、大槌町消防団の本部。その一角には、歴代消防団長の写真が並びます。
「この人は親父も消防団。この人は息子も孫も、代々消防団。そうやって、続いてきました。私は9代目の団長です」
2024年4月に団長に就任した山﨑幸雄さんは、誇らしげに目を細めました。5つの分団・14の部・それぞれの班からなる団員約150人を束ねます。
平時における消防団の活動は、主に巡回。火災予防運動の期間や、お盆や年末年始などの火災が増える時期にパトロールを行っています。火災発生時や、地震・津波・荒天による警報が発令された際には、サイレンを合図に出動。山火事や行方不明者の捜索には、特に団員たちの協力が欠かせません。「土地勘があり、山を分かっている団員が現場に居ることで、二次災害を防ぐことにも繋がります」。豪雨や台風が増加するこれからの季節は、河川や下水道の見回りも重要。山﨑さんは気を引き締めます。
山﨑さんが入団したのは20代の頃。自宅の向かいに屯所があり「一緒にやるべ」と誘われたことがきっかけでした。先輩たちの動きを目で覚え、背中を追い、時にはお酒も酌み交わす日々。現場での経験を積むにつれ「俺たちが大槌を守らなければ」という思いが芽生えていきました。分団長、本部長、副団長…そして団長となった今。入団から、もうすぐ50年が経とうとしています。
高齢を理由に退く団員も多い中、今年は7人が入団。若手たちの登竜門となるのは、消火の基本となる動きや連携、ポンプ操作のタイムを競う「消防操法大会」です。ベテランからの指導はもちろん、消防署のサポートを受けながら上位入賞を目指します。この日は2年に1度の大会を目前に控え、追い込みの真っただ中。「仕上がりは上々」と嬉しそうな山﨑さん。
「大会で求められる技術は、全て現場に直結する。もちろん『いつか全国大会に』と期待もあるが、順位はあくまで副産物。大会を経験した団員が増えれば、全体の技術が上がり、的確な指導で次の世代を育てることができる。それが、地域の安全に繋がっているんです」
少子高齢化や帰属意識の低下を背景に、消防団の存続と後進の育成は全国的な課題です。近隣では大会出場を見送る団が増えており、大槌町消防団でも何度も議論を重ねてきました。その度に山﨑さんは「一度でも止めれば、途絶えてしまう」と訴え続けています。